2017年の目標


早いもので今年もあと1ヶ月を残すところとなった。そろそろ来年の手帳を買ったり、目標を立てたりする時期だ。そんなことを考えながら、本棚を見ていると素晴らしい本を見つけた。

「人生を変えた贈り物」アンソニー・ロビンズ著(成甲書房)だ。
最初、読んだ時は、あまり心に響かなかったのだが、今回は違った。11個の簡単なエクササイズがあるのだが、全てのレッスンを早朝にこなしたら、とても幸せな気分になった。
そのうちの1個を紹介しよう。

来年の目標を4つ書き出すというもの。
そういえば、2016年度の目標はどうなったかと思って手帳を確認したのだが、ほぼ50%程度の達成率だ。達成率だけ見れば、それほど芳しくないのだが、ポジティブに考えてみると、2016年度は素晴らしい年だったということが分かった。2015年度と比較してみたいと思う。2015年度は一般的な意味では最悪の年だった。ただ、これは、あくまで言葉の綾だ。

最近、私は、全ての出来事は中立で自分がポジティブな意味を与えるのか、それともネガティブな意味を与えるのかで、その後の出来事が違ってくると思っている。これは、バシャールの教えだ。だから、2015年度最悪だったというのも言葉の綾でこれからポジティブな見方をするようになれば、最高の出発点だったと思えるようになるのだが、2016年はさらに素晴らしい年であったと考えるために、あえて比較したい。

まず、2015年は完全失業した。それも、かなり変わった失業だった。それまで、ある世界的企業と1年間のコンサルティング契約をしていたのだが、大阪倉庫立ち上げとSAPの導入というかなりチャレンジ度の高い仕事だったのだが、いつもの通り、1年間で予定通りというか、ほとんどトラブルもなく、すっと仕事を完了させてしまった。正社員にならないかという話もあったのだが、いつの間にか、その話も消え、予定通り一年間で契約が終了してしまった。ただし、契約終了の前日に、ある外資系企業の面接があり、オーストラリア人の社長と息統合。「ぜひ、我が社へ来てくれ。取締役待遇で優遇する」と言われたのだ。ところがどっこい、この会社の日本での唯一の得意先がマクドナルド。最悪のタイミングで、異物混入問題が発生し、面接の翌々日にマクドナルドの1月の売上が前年比40%ダウンという常識ではあり得ない結果になってしまう。それでも、社長が大丈夫と言っていたのだから、大丈夫だろうと信じたかったのだが、3週間後にアメリカ本社から全ての予算が凍結され、私の内定も取り消されたと連絡が来た。

金の切れ目は縁の切れ目という諺にもあるように、その後、数週間して20年以上連れ添った妻とも離婚し、3人いる子供のうち、2人を連れて行った。失業保険もなく、お金も2ヶ月程度の生活費しかない。そんな状態だった。

ところが、こんな状況にもかかわらず、どうしてもあるスピリチュアル起業講座を受講したくなり、大枚をはたいて講座を受講する。そもそも70万円しか手持ち現金がなく、無職だったのに、よくそんなお金を支払えたと思うのだが、お金がなくなるとカードローンからお金を借りて支払うという状況を続けた。当時、考えていたのは、スピリチュアル系で独立するか、もしくは、元々の本業であった物流コンサルタントで独立するかということ。昔の会社の同僚がスピリチュアル系で独立していたからきっと私もできるだろうと思ったのだ。

しかし、半年経過しても、どうもうまくいかない。その頃は、スピ講座で習ったテクニックで自分のハイヤーセルフと対話することもできるようになっていたから、瞑想してハイヤーセルフに聞くと「大丈夫。大丈夫」としか言わない。まあ、せっかくスピ講座を受けているのだから、ハイヤーセルフを信じようと思った。そうこうするうちに関西でスピ講座の勉強会を開くようになった。講座で習ったことの復習をしていたのだが、直感コンサルティングの練習をしている時に、相手の方の携帯にメールが入った。聞いてみると、元カレからだという。当然、元カレなので、そう頻繁に連絡がこない。このタイミングで連絡が入ったのは偶然ではない。だから、加納さん、この方と話しなさいと言われて急に電話をされて、私は元カレと話をすることとなった。聞いてみるとリクルートのエグゼクティブ専門のコンサルタント。「エグゼクティブじゃないし」と思いながら、面談してもらったのだが、不思議と話がトントン拍子に進み、過去、最高レベルの年収で転職が決まった。いやー、かなり話が脱線した。話を2016年の目標に戻そう。

そして、転職したのが2015年の年末。2015年はリサイクルビジネスやインターネットビジネスを行ったが、支出も多かったから、結果的に、年収はわずか100万円程度。だから、2016年は収入ベースでは2015年の10倍以上になった。大変素晴らしい。

その他にも、良かったことを考えてみると、ウエイトトレーニングを開始して、筋肉の量は過去最高になったと思える。以前、入らなくなっていたスーツも着れるようになった。体重も理想体重になったから、体脂肪率もかなり改善できているはずだ。仕事のほうも、物流本部長になった。新物流センターも完成し、私の社長室も出来上がった。新設の事業部だが、ここ数年で、会社の経常利益を50%程度は増やせるであろう。素晴らしいことだらけだ。

ただ、どうやら、ここも私の居場所ではないのかもしれない。最近は、むさぼるようにバシャールの本を読み、自分の本当にやりたいことを考えている。やはり私のやりたいことは自己啓発やスピリチュアルの作家となり、誰もが幸福になる方法を開発し、それを世界中に普及させることだと認識した。考えてみれば、20歳からの夢だ。考えているだけでワクワクしてくる。十分な知識と経験も積んだ。だから、2017年の目標もこのワクワクに沿った内容とした。2016年以上に素晴らしい過去最高の年がやってくる。